退職代行を利用してみたいと思っても、料金が高そう。安いと辞められないのでは?というイメージがあるかもしれません。
業界の基本的な料金は27,000円前後で、高額すぎて払えない!というほどではありません。
また、料金によっては退職に関わる連絡だけでなく、さまざまなオプションや付帯サービスがついてくることもあります。
この記事では退職代行18社の料金にフォーカスを当てて調査しました。
人気の大手退職代行サービス
ネットでも話題になっている代表的な退職代行サービスをピックアップしました。
業界では中心価格となっている25,000円を前後する料金が多く、ここに挙げたサービスでは追加料金が発生しない点も特徴です。
退職代行実績も多く、メディアでも取り上げられている人気の退職代行サービスです。
サービス名 | 料金 |
SARABA | 25,000円 |
退職代行ニコイチ | 27,000円 |
辞めるんです | 27,000円 |
EXIT | 50,000円 |
退職代行のミカタ | 25,000円 |
退職のススメ | 25,000円 |
退職代行jobs | 29,800円 |
20,000円以下の格安退職代行サービス
なるべく安く退職代行を済ませたいと思っているならば、20,000円以下の退職代行サービスも検討しましょう。
安い料金で提供するために、提供するサービスをシンプルにしている点も特徴です。
ただし、退職代行ではなく「代わりに電話をする」だけのサービスや、複雑なケースを取り扱ってくれないといったレビューも散見されます。
きちんと退職するためにも、退職代行に精通したサービスであるかをチェックした上で賢く利用しましょう♪
サービス名 | 料金 |
J-NEXT | 20,000円 |
Re:Start | 20,000円 |
プラスサービス | 19,800円 |
あおぞら退職代行サービス | 12,000円~ |
すっきり電話代行 | 10,000円~ |
会社と交渉可能!労働組合&法律事務所
最後に会社側と有給消化や残業代などの未払い賃金の清算といった、交渉が必要なケースで利用できる労働組合や法律事務所が提供している退職代行サービスの料金をまとめました。
労働組合であれば29,800円が平均的な価格になっていて、弁護士や法律事務所になると30,000円以上が相場となっています。
法律事務所では作業代行や法的手続きが発生すると、オプション料金が加算されていきますので、ご自分の退職のケースにあわせて必要な退職サービスを選びましょう。
サービス名 | 料金 |
退職代行ガーディアン | 29,800円 |
男の退職代行 | 26,800円 |
わたしNEXT | 29,800円 |
退職代行のNEXT | 30,000円 |
弁護士法人みやび | 55,000円~ |
フォーゲル綜合法律事務所 | 33,000円~ |
オプション料金って何?それぞれいくら?
ここまで各社の公式ウェブサイトで記載されている基本料金を紹介しましたが、一部のサービスではオプション料金が設定されています。
では、オプションサービスはどんな内容でいくらするのでしょうか?
一般の退職代行サービスで提供されるオプション
「追加費用一切ない」という表記がある場合は、記載された料金のみで退職代行をお願いできるでしょう。
しかし「10,000円~」というふうに最低金額の料金だけが記載されているならば、後々で追加の費用が発生すると考えた方がいいです。
例えば、すっきり電話代行ではオプション料金が下記のように記載されています。
内容録音:5,000円/深夜・早朝電話:3,000円/即日対応:3,000円/同様事例紹介:3,000円
参考:「料金案内|すっきり電話代行」
退職代行をお願いする時に、今までの同じような事例を紹介してもらうだけで3,000円の追加料金がかかります。また、一刻も早く対応してほしいと思った時にも、割増料金が発生します。
あおぞら退職代行サービスでは料金が12,000円~と記載されていて、オプション料金については明記がありません。
しかし、レビューや口コミを確認すると「雇用形態や要望を伝えたら、弁護士よりも高い」といった感想も見当たりました。
一概に最低料金が安いから、自分がお願いする時の料金も安いと言えないことがわかります。
弁護士や法律事務所で取り扱える追加事項
料金が高額と言われる法律事務所の退職代行サービスについて、その仕組みとオプション料金を解説します。
まず、弁護士の平均費用は30分5,000円と言われています。東京都の最低時給1,013円と比べるとおよそ5倍!専門職であるがゆえに、どうしても料金が高くなってしまいます。
参考:「弁護士費用について|東京弁護士会」
また、弁護士であれば退職代行に加えて「会社と交渉」と「作業の代行」、「法的手続き」を請け負うことができます。
・会社と交渉…有給消化、未払い賃金や残業代、退職金といった金銭面について交渉できる
・作業の代行…退職届の代筆と提出、厚生年金や健康保険の手続きの代行
・法的手続き…訴訟や損害賠償請求になった際に対応できる
労働組合では交渉ができるものの、作業の代行と法的手続きを請け負うことはできません。
そこで、面倒な手続きをお願いしたい!かなり複雑な事情で訴訟の可能性がある、といった場合には法律事務所への相談を検討した方がよいでしょう。
法律事務所のオプション料金
退職代行サービスのNEXTでは基本料金の30,000円に加えて、未払い金、退職金の交渉は20%の成功報酬で請け負うと記載されています。
参考:「退職代行サービスのNEXT」
また、フォーゲル綜合法律事務所ではオプション制ではなく、コース料金が設定されていて、基本のAコースは33,000円ですが、内容は一般の退職代行サービスと同じく会社へ退職の意思を伝えることと、退職までの連絡を代理人として請け負うとされています。
Bコースの料金は55,000円ですが、退職金や給与の支払い督促や損害賠償請求訴訟の対応までサポートしてもらえます。
正直、Aコースでは一般の退職代行と変わらない内容なので、法律事務所を使うのであればBコースの方がメリットがあると言えます。
参考:「料金表|フォーゲル綜合法律事務所」
法律事務所の退職代行サービスは高いと思われがちですが、退職するだけであれば一般のサービスと料金にさほど違いはありません。
ただし、弁護士による専門の代行作業や法的手続きが発生した際に、オプション料金加わって高額な料金になる可能性があることは覚えておいた方がいいでしょう。
退職サービス業界の相場は30,000円前後
ここまで18社の退職代行サービスの料金を比較してきましたが、平均的な価格は27,000円前後であることが分かりました。
退職の意思と退職に関わる連絡を請け負ってくれると考えると、この料金は納得感があるでしょう。
自分で行う退職でも1~2か月前に退職を申し出て、必要な書類の作成や返却品の手配など、上司や人事部、総務部とこまごまとしたやり取りが発生します。
そうした連絡を一手に引き受けてもらえるのは、作業的にも精神的にも負担が軽くなります。
それぞれの退職代行サービスの細かな特徴をまとめた比較もありますので、詳しく知りたい方は下記のリンクもチェックしてみてください。
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※2020年11月調査
※各公式サイトに表記された料金です、消費税は各社のサイトをご確認ください。