体験談でもチラホラと聞かれる退職の悩みのひとつが「社宅」や「社員寮」の存在です。
同僚がたくさん住んでいる社宅住まいだったり、会社の借り上げマンションに住んでいると、退職=家を失うことになり、退職に踏み切れない人もいます。
退職したら、社宅の退去はいつ?
では、実際に退職したら社宅をすぐに出なくてはならないのでしょうか?
社宅管理規程に記載された期限内に退去することになりますが、一般的には退職日から退去までは2週間~1ヶ月は猶予があるとされていて、その間に引っ越しの手配をする人が多いようです。
退職代行を使って会社を辞めたから、明日すぐに出ていけという会社は稀のようです。
但し、退職日から退去日までの家賃は、会社からのサポートがなくなり別途支払うことになることもあります。
退職代行を使っても、社宅に住み続けられる?
退職代行ネルサポの大石さんの体験談によると…
退職代行に依頼したからと言って、なんでも通るわけではありません。
以前、「会社の借り上げ社宅に、家賃そのままで住み続けたいから、交渉してくれ」という依頼がありましたが、さすがにそれは無理ですよ、とお伝えしました。
このエピソードからも、退職代行を利用して会社を辞めたとしても、社宅や社員寮は引き払うことになりそうです。
退職から社員寮を退去するまでにやること
まず、社員寮や社宅に入居している期間中に退職が決まったら、退去のための準備をしましょう。
1.次に住む物件を探す
現在住んでいる社宅を退去した後に、どこに住むかを決めましょう。
実家へ戻る人もいますが、都市生活の利便性を維持したい、友人や知人の多いエリアに住み続けたい、今のライフスタイルが気に入っている、など、色々な理由で賃貸物件に移り住む人もいます。
そこで、賃貸物件を探す上で重要なポイントは3つです。
1.予算
2.エリア
3.譲れないポイント
まず、家賃の予算は収入の3割程度が妥当とされていて、給与の手取りが21万円であれば7万円以下の物件なら、無理なく生活の支出のでバランスが取れるでしょう。
次にエリアですが、単身者であれば自分が好きな街、勤務先にアクセスが良い路線、実家へ行きやすい場所など、いくつかの判断基準があります。
このエリア選定が家賃と比例することもあるので、大体の目安を決めましょう。
9回の引っ越し経験を持つ筆者の体感値としては、東京の家賃相場は以下になります。
◯都心中心部(港区、中央区、千代田区、新宿区、渋谷区、文京区)
駅徒歩圏、築浅の6畳ワンルームマンション:10万円以上
◯都内人気住宅街エリア(世田谷区、目黒区、品川区、大田区、中野区)
駅徒歩圏、築浅の6畳ワンルームマンション:7~9万円
◯北東京・下町エリア(江東区、台東区、足立区、葛飾区、墨田区、江戸川区、荒川区、北区、杉並区、練馬区、豊島区、板橋区)
駅徒歩圏、築浅の6畳ワンルームマンション:4~8万円
ここに複数の路線が使える、上層階で眺望が良い、オートロックが付いている、などの要素が加わることで家賃も上がっていきます。
また、築年数が古い、木造のアパート、駅から遠い、ユニットバスといった条件が重なると、同じエリアでも家賃は下がっていく傾向があります。
この家賃相場を目安に自分が住みたいエリアと、月々の家賃として払える予算を決めて物件を探しましょう
単身者向けの賃貸物件を探せるサイトをランキングで紹介!
一人暮らし向けのワンルームマンションや、安い物件を専門で扱っている賃貸物件紹介サイトを厳選しました。
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キャッシュバック賃貸4.7
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AWANAI(アワナイ)賃貸4.5
賃貸のプロとオンライン相談でじっくりとLINEを通じて部屋探しができるサービス。Zoomで現地内見を依頼できるので、行かない&会わないで感染対策バッチリに物件を探せます。
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ヘヤクレス4.3
東京23区の物件からLINEを使って、26時まで部屋探しが可能なサービス。おとり物件がなく、他の賃貸サイトで探してきた物件なら、仲介手数料が50%OFFとお得になります!
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Karilun Online4.0
大阪&兵庫専門の部屋探し検索サイトです。TV電話でスタッフが内見をしてくれるので、遠隔地からの問い合わせや感染対策が気になる人でも気軽に利用できます。
物件を見つけたら、契約までのステップは?
気になる物件を見つけたら、実際に見て、納得したら契約になります。
物件を見に行くことを「内見(ないけん)」と言い、不動産仲介業者にお願いして、実際の物件を見せてもらう手配をしてもらいます。
物件を管理している管理会社から鍵を借りたり、物件を見るアポイントメントを取ってくれるので、内見希望日を伝えるだけで調整はお任せできます。
今はコロナ禍で実際の内見はせずに、スタッフにお願いしてLINEやZoomでオンライン内見を実施しているところもあります。
希望エリアから遠くに住んでいる人でも実際の物件を見ることができるので、感染対策もできて安全便利にお部屋を探せますよ!
そして、物件が決まったら契約へと進みます。
申込書に記入して、大家さんのOKが出たら契約になります。
この時は職業や月収の欄へ記入する必要があるので、できる限り退職日までに進められるとスムーズに契約できるでしょう。
保証人が必要なこともありますが、最近は保証会社を使って申し込みできる物件も多いので、親にバレたくない。親が高齢で収入がないので保証人にならない、といった場合でも利用できて便利です。
物件が決まったら!引っ越しの手配
引越し先の物件が決まったら、次は引越し業者を選びます。
家具が殆どなくて荷物が少ない人であれば、自分でトラックを借りて友人たちと荷物を運び出す、という人も居ます。
ですが、冷蔵庫や大型テレビのような大型家具があると、素人だけで運ぶのはかなり難しいでしょう。
早急な引っ越しであれば、荷造りもお願いできる丸々お任せパックがおすすめです。
とりあえず、家にあるものを全てダンボールに詰めて運んでくれるので、急ぎで退去したいなら活用したいプランです。
少し日程に余裕があるなら、当時の運搬だけをお願いする節約プランを利用するといいでしょう。
お任せパックより数万円安くなることもあるので、コツコツと自分で荷造りをすることで節約できます。
単身者向けの引っ越し業者が探せるランキング
単身者でも使いやすい手頃な料金の引越し業者が探せるサイトをご紹介します。
直接、引っ越しがお願いできるサイトもあるので、急いでいるならまずは空き確認の問い合わせをしてみましょう!
春の繁忙期は予約が埋まっていることも多いので、思い立ったら連絡がベターです。
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LIFULL引越し見積もり4.5
不動産情報サイトが運営する引越し一括見積もりサイトだから、女性でも安心。100社の中から簡単な入力で無料で一括で見積もりがとれるので、一番お得な会社が分かる!
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引越しラクっとNAVI4.3
他サイトと違い一括見積り後の一斉電話攻撃がなく、引っ越しコンシェルジュとビデオ通話で数社の中から適したプランでオンライン見積もりを取ってくれるので、かなりラクに引っ越し探しができますよ。
引越し日までにやりたいこと
引越し業者が決まったら、荷物の整理を始めましょう。
おまかせパックであれば今住んでいるままの状態でも大丈夫です。
貴重品や破損しても責任が取れない思い出の品などは自分で梱包しておきましょう。
シンプルプランであれば、引越し日までに家具以外の荷物をダンボールに詰め込みます。
引越し業者に見積もりを依頼すると、無料で必要な分だけダンボールを用意してくれるサービスがあることも。
衣類、本、ガジェット、趣味のもの、雑貨、食器、食料品などと、それぞれの分類に分けて荷造りをすると、開梱した時の整理がラクになりますよ!
社宅を退去して、新しい生活を始めよう!
社宅の退去から新居への引っ越しのイメージはつきましたか?
社宅や社員寮に住んでいると、会社を辞めた時に住む場所がなくなる…と悩んでいる人も多いですよね。
ですが、社宅はすぐに追い出されることは稀であること。また、急いで探せば2週間程度で新しい新居に引っ越すことは可能です。
春は特に引っ越しの需要が高まるので、人気の物件や安い引っ越し業者は早めに埋まってしまうこともあります。
もし、社宅住まいで退職を検討しているなら、同時に新居探しも始めると、スムーズに新しい生活を始められますよ!